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月別アーカイブ: 2025年11月

荒木製作所NEWS~6~

皆さんこんにちは

株式会社荒木製作所の更新担当の中西です

 

さて今回は

~魔法の工程~

 

 

鉄の棒や板が、リビングを彩る家具になるまで。
その過程は、まるで工芸のような緻密さと情熱に満ちています
今回は、アイアンオーダーメイド家具の制作現場をのぞいてみましょう。


素材の選定から始まるストーリー

オーダー家具の製作は、“材料選び”から始まります。
同じ「鉄」といっても、厚み・硬度・加工性が異なり、
家具の用途によって最適な種類を選ぶ必要があります。

・テーブル脚:丸鋼や角パイプを使用し、安定性と美観を両立
・棚フレーム:軽量フラットバーでスタイリッシュに
・什器やラック:厚みのあるスチールで耐荷重を確保

お客様が求めるデザインと強度のバランスを取りながら、
図面を起こし、ミリ単位で設計していきます


加工・溶接の世界

鉄を「家具」にする最大の工程――それが溶接です。
火花が散り、金属同士が一体となる瞬間。
そこには、長年の経験と感覚が必要です。
温度が高すぎると焼け過ぎ、低すぎると接合が弱くなる。
“鉄の声を聴く”ように、職人は溶接を行います。

研磨もまた、重要な工程です。
一点一点手作業で削り、滑らかに磨き上げることで、
触れたときの手触りや光の反射まで計算されています✨


塗装と仕上げで印象が決まる

塗装は、家具の印象を大きく左右する要素。
マットブラックで無骨に仕上げるか、
アンティーク調のブロンズ塗装で温かみを出すか。
使う空間や照明の色温度まで考慮して選定します。

最近では“クリア塗装”も人気です。
鉄の焼け跡や溶接痕をあえて残すことで、
「素材の表情」をそのまま楽しむデザインが増えています


組み立てと最終調整

完成後は、実際の使用環境を想定して最終チェック。
ぐらつきや歪みがないか、細部まで調整します。
「1mmの誤差も許さない」――それがオーダー家具の信頼です。

家具をお届けした後、お客様が笑顔で「思っていた以上です」と言ってくださる瞬間。
それが、職人にとって何よりのご褒美なのです


まとめ

鉄を曲げ、溶かし、磨き、仕上げる――
すべての工程に“人の手”が関わるのが、オーダーメイド家具の魅力です。
無機質な素材に「命」を吹き込むのは、人の技と情熱。
それが、職人がアイアン家具を作り続ける理由です⚒️✨

荒木製作所NEWS~5~

皆さんこんにちは

株式会社荒木製作所の更新担当の中西です

 

さて今回は

~暮らしの美学~

 

無骨でありながら、どこか温かい。
そんな魅力を放つ「アイアン家具」。
一見“冷たい素材”に思われがちな鉄ですが、職人の手を通して磨かれたアイアンは、
木や革と組み合わせることで、唯一無二の温もりある空間を作り出します


アイアン家具の真髄とは?

アイアン家具の魅力は、何よりも「素材そのものの存在感」です。
溶接の焼け跡、塗装のムラ、わずかな艶――
それらすべてが“一点ものの味わい”となります。
私たち職人は、無機質な鉄に“魂”を吹き込む仕事をしているのです

木製家具が「経年変化で味わいを増す」ように、
アイアン家具もまた、使い込むほどに深みを帯びます。
日々の生活で少しずつつく擦れ跡が、その人の暮らしの“歴史”となって残る。
それがオーダーメイド家具の本質だと考えています。


オーダーならではのデザイン自由度

既製品の家具では感じられない最大の魅力――それは**「自由な発想」**です。
たとえば、リビングテーブルの脚を“交差デザイン”にしたり、
キッチン棚の支柱を“細めのフレーム”で仕上げて軽やかに見せたり。

使う人の生活動線、部屋の光の入り方、床材との相性まで考慮して、
最もバランスの取れた形を提案します。

「強く、軽く、美しく」――
アイアンはそのすべてを叶える素材。
デザインの幅が無限に広がるのも、この金属ならではの魅力です✨


木との調和が生むやさしさ

鉄と木。
一見、相反する素材のようですが、この組み合わせこそ最も人気があります。
ブラックアイアンのフレームにナチュラルなオーク天板――
このコントラストが、空間に心地よいリズムを生みます。

さらに、オイル仕上げの木材を合わせることで、
時間の経過とともに木の色味が深まり、鉄の艶と調和していく。
“経年変化を楽しむ家具”こそ、オーダーメイドの醍醐味です


まとめ

鉄は「冷たい」素材ではありません。
手を加え、形を与え、磨き上げたその先には、
**人の暮らしを支える“温かな存在”**があります。
無骨でありながら、やさしい――
それがアイアン家具の本当の姿なのです